だまされることの責任
著者 佐高信/魚住昭 角川文庫
本書を読むまで伊丹万作という人物のことを知りませんでした。
1945年の終戦直後に書かれたという「戦争責任者の問題」は、現代でも充分に通用する全ての国民に対する貴重な啓示かと思われますので、是非読んで欲しいと思いました。
だまされることの責任については、以前自分のブログのこの記事で書きましたが、また書きます。
とってもとっても、凄く大好きな人がいたら、その人に絶対絶対、だまされないようにしましょう。だまされないということで、その大好きな相手に嫌われるかもしれません。でも、そのだまされないという行為が、自分の大好きな人の将来を守ることにもなるのですから。
もしも信頼する大好きな政治家がいたら、その人の発言や行動は充分注意してウォッチングしましょう。その政治家だって人間です、間違いを犯すこともあるのです。彼が間違いを犯したら、軌道修正をするのが国民、特に支持者の大切な役目なのです。
もしも判断を誤ってその大好きな政治家に投票してしまい、、その政治家が日本を滅ぼすほどの悲惨な間違いを犯してしまったとしたらたら、あなたの大好きな政治家は、悪魔、大犯罪人として歴史に名を残してしまうのですから。
わたしは、以前中坊さんがアサヒドットコムで連載していたコラムを読んで泣いた人間ですので、中坊さんにだまされたと思うとかなりショックです。
中坊さんは佐高さんをふたりが知り合った当初からだましていたのではなく、親交の途中で進む道がわかれ、そして、その過程で佐高さんをだまして、裏切ろうとしたというのが正解かと思います。
つまり、この論理から言えば、佐高さんがだまされたりしなければ、中坊さんは道を誤らずに済んだという話になってしまうかもしれません。。悔やまれますね。。
すべてが後出しだしじゃんけんみたいですね。。
人間はなんて愚かなのでしょう。
歴史はいつもその愚かさを語り続けているのですね。。
評価はともかく、一読の価値のある一冊と思いました。
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