« 偶然の音楽 | トップページ | 孤独の発明 »

2009年9月28日 (月)

八ツ場ダム雑感

たまたまシルバーウィークに草津滞在をしていたので、野次馬根性半分で、八ツ場ダムの騒動の舞台となっている川原湯温泉にも立ち寄って参りました。

そして、ショックでその日は一晩ぐっすり眠れなくなってしまいました。

八ツ場ダム反対運動どころか、川原湯温泉のことすらまったく知らずに長いこと生きてきた無知についてのショックと、一国民としても申し訳なさが原因です。

また、かなり壮絶な反対運動が起こっていたのに、過去にワイドショーやニュースなどでセンセーショナルに取り上げられて騒がれたという記憶が全くないことにも疑問です。中止反対運動について、連日のワイドショーなどで報道が加熱しているのに、です。

ダム底に沈む予定にも関わらずに、どこから予算が出たのか謎の立派なコンクリートの二階建てのダム資料館「やんば館」に、これでもかという上質紙を使った説明パンフレットなどなど、4800億も予算があれば、資料館建設費や資料館の職員の経費やパンフレット代なんて、タダみたいな値段なのかもしれませんが、だったら~!!だったら~!!どうせダム底に沈むんだとしても、補修の必要に迫られて、やむなく廃業に追い込まれてしまった川原湯の旅館や、今現在、青息吐息で踏ん張って営業を続けている旅館に、改修補助でも出してやらぬのか!!怒り心頭になりまし。

特に、川原湯の温泉!!これは重要無形文化財級です!草津の温泉とはまったく違います。例えば、共同風呂の「王湯」ひとつとっても、これは、道後温泉に匹敵すると施設だと思いました。建物道後温泉級に現在の佇まいを壊さぬ程度にプチ改築して、皇室の方に入ってもらって、皇室専用風呂は別途有料で見学させればいいです!

川原湯温泉の観光関係のかたたちも、今回、強力なスポットライトを浴びているのですから、共同風呂を道後温泉方式にすればよいのですよ!!!宿泊施設が足りないなら、べつに宿泊は草津に止まってもらってもよい、あの温質の温泉があるのですから、絶対に道後温泉方式で、十分集客できると思いました。

あんなにすばらしい温泉をダム底に沈めようと考えたなんて、一体何を考えているのか、ほんとうに国会議員や国土交通省の役人さんは、一度でも川原湯温泉の共同風呂に入ってみたことがあるのだろうか!!!!と、そんな怒りで夜も眠れなくなってしまいました。

たまたま、宿泊した草津の宿に、八ツ場ダムを取材するための報道関係の人が泊まっていたらしいのですが、この若い記者の人も、八ツ場ダムに関する知識がまったくなかったらしく、「川原湯温泉ってコンビニがないんですね~」って、宿の女将に話していたそうで、女将が何すっとぼけたこと言ってるの、と呆れたと言っていましたが、、すみません、わたしも八ツ場ダムのことも川原湯温泉のことも、この政権交代まで全く存じ上げておりませんでした。その無知さ加減に恥じ入っております。

若いマスコミ人ですら、知識がないこのダム建設は、成田闘争と同じで、建設反対は左翼扱いだったに違いなく、テレビなどでも同情的な報道など一切なかったのではないかと考えられます。

とにかく、ダム建設反対派、賛成派、無関心派、どちら派の人も、一度川原湯温泉に行って、温泉に入ってみて欲しいと思います。ぜひ、旅館にも泊まって欲しいと思います。

24日のJ-CASTニュースには、「八ッ場ダムに観光客殺到 地元は複雑な表情 」なんて記事が出ていましたが、私が訪れた22日には、共同風呂「王湯」にはわたしと、おばあさんの二人きりで、この記事ホント??ってな感じです。やんば館の駐車場も普通に車止められましたし。。

こんなすばらしい川原湯温泉が沈むことを望んでいる人たちは本当の住民なのでしょうか?先祖が苦労して涙を飲んで建設を承諾したからって、、元々反対していたのだから、中止になったら喜ぶのが当然な気がするのですが、どういう理由で中止反対なのでしょうか?大臣は住民が納得していただくような補償をすると言っているのに、です。

今まで周知されていなかった八ッ場ダムと川原湯温泉の歴史が、これだけ大々的にニュースとなり、そして日本中に名前が響き渡ったのですから、これからは、脱ダムでこのすばらしい温泉と温泉街を保存して、多くの観光客の心と体を癒してくれる温泉になって欲しいと心から願いました。

たった一度の入浴で、共同風呂「王湯」の虜になりました。是非とも多くの方に訪れていただきたいと思います。

それにしても、もうすこし早くこの温泉を知っていれば、草津ではなく、川原湯温泉の旅館に泊まりたかったです、水車とムササビの宿 山木館ですとか、温もりの宿 高田屋など、なんだか風情のある旅館があったのです。

八ツ場ダム建設には反対ですが、川原湯温泉にはがんばれ!と心から応援したいと思っています。

|

« 偶然の音楽 | トップページ | 孤独の発明 »

コメント

初めまして、通りすがりで書き込みをさせていただきます。

現場に行って来られたとのことで、やはり自分の目で見ると違うのでしょうね。

中止反対の地元住民は元々は反対側にいて賛成に回った方も多くいるとニュースで言っておられました。
おそらくそんな方々はいろいろ過去の政府に翻弄されてきたかと思います。たぶん、私たちの理解を超える苦悩が合ったのではないかと
今回の件でまた翻弄されることになるので補償なんかよりも、と感情が先立っているのではないでしょうか。これからじっくりと話し合って解決していくしかないと思います。

この問題は賛成反対関わらず現地にいる人が一番の被害者なのでしょうね。

投稿: 緑丘 | 2009年9月28日 (月) 21時07分

緑丘さん、コメントありがとうございました。

1964年の東京オリンピックの渇水対策としての用途もあったそうです(まったく間に合わず)。つまり、、どう考えても不要なダムを政府は(巨額の利権が絡んでいたと思いますが)作り続けてしまったための悲劇と思えます。

ダム湖観光は、同じ群馬県にある猿ヶ京温泉の寂びれた様子をみれば、失敗するのは目に見えています。それよりも、今現在の素晴らしい川原湯温泉を観光地として再生復興する方向に目を向けるべきだと思います。

住民の方々の長年ご苦労を多くの国民が周知する機会となったということだけでも、今回の政権交代は意味があったのでは?と思います。

投稿: イルカ | 2009年9月29日 (火) 19時40分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/101019/46337432

この記事へのトラックバック一覧です: 八ツ場ダム雑感:

« 偶然の音楽 | トップページ | 孤独の発明 »