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2010年10月21日 (木)

現代版・歌劇カルメン

現在、公判が行われている耳掻き師殺人事件の公判記録を読んでいると、、

被害者カルメン 加害者ドンホセに見えてきて、とても切ないです。

殺人者、被告は真面目なIT技術者、親も普通な感じ(というか、純な恋心を商売女に弄ばれて、息子の人生を台無しにされたと思っているようにも見える、もし、仮に、自分に野暮で奥手で、でも、優しいそんな、息子がいたら、親としては、同じように感じてしまうかもしれません。。)。

ドンホセは、カルメンのために、仕事も故郷で待つフィアンセも、母親も捨てて、カルメンに全てをかけたのに、あっというまに冷たくされて逆切れし て、今で言うストーカー化してしまったストーリーです。

今の世の中では、歌劇カルメンを見ていて、ドンホセに同情する人はいないのでしょうか?

もちろん、恋心をきっぱりと拒否されているのだから、ふつうにあっさりあきらめれば、悲劇は起きませんでした。

そもそも、恋愛感情など起きるはずもないと訴えるサービスの店で、なぜ膝枕や、指名制を導入する必要があるのでしょうか?(世の中に、膝枕で治療してくれる目医者や歯医者ってあるのでしょうか?)

耳掻きだったら、歯医者の治療用の椅子などで対応できたのではないでしょうか?しかも、施術者には男性スタッフも均等な人数がいたのでしょうか?

肩もみやあかすり、足マッサージなどでも、上手な施術者には指名が入ります。店によっては指名が有料のところもあるし、無料の店もあります。でも、大抵、健全なリフレクソロジー関連のサービス店では男性が男性、女性が女性を指名していると思います。

問題の店では、浴衣姿の男性スタッフが男性客を膝枕で耳掻きをしたり、逆に、男性スタッフの膝枕で耳掻きをする女性も日常的に同数程度いたのでしょうか?

弁護側はそのあたりの数字をもうすこしよく調べたほうがよいと思います。

うぶな男性を擬似恋愛に誘い、そして、不必要になったらポイとした場合の危険性については、オペラでドン・ホセが何度も何度も声を限りに唄っているのですから。。

ドンホセはカルメンにひざまずいてこう唄います。。「捨てないでくれ~たの~む」

そして、かつてはとてもドンホセに優しかったカルメンは冷たく、「嫌~よ」と唄うのです。そして、その直後に、カルメンは、ドンホセに刺されて絶命してしまいます。。その後、ドンホセはどうなったんですっけ?

歌劇「カルメン」では、本当は誰が悪いのか。。カルメンも結構酷かったのでは?と思う観客も少なからずいるのではないでしょうか。このオペラはオペラの中でも大衆受けする、人気のオペラです。。

ですが、今回の事件は、キモイ勘違い野郎が、罪も無い女性を殺害したストーカー事件、それだけで、ロマンスのかけらもないストーリーになってしまうのですね。

今の日本では、犯人が死刑になってしまう可能性は大ですが、そうなると、結果的に痴情による、無理心中事件と同じ結末になってしまうのではないかと思います。

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