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2011年3月18日 (金)

大震災についての雑記

もうすぐ100歳になろうとする10年近くも認知症で寝たきりの祖母は、関東大震災に遭遇して、その影響で曽祖父の商売が破綻したため、地震の後は、経済的にかなりの苦労をしたといいます。

それこそ、子供のころから、何十回も、折り合いのよくなかった祖父のことを引き合いにだし、もしも地震がなくて、貧しくならなかったら、あのおじいちゃんなどと絶対結婚しなかったのに。そう話していました。

わたしの物心が付き始めるころには、その話を聞かされると、「わたしは、もしも関東大震災がなかったら、この世に生まれてこなかったんだ」と子供心に、複雑な気持ちになったことを覚えています。

そして、ひょっとしたら、祖母と結婚するはずだった別の裕福な男性のもとに、本当は生まれてくるはずだった子供たちの未来が、関東大震災で失われていたのかもしれないとも考えました。これはまるで、バックトゥザフューチャーではないかと。

今回の地震で、未来に生まれてくるはずだった人がたくさん失われてしまったと思います。そして、大震災がなかったら生まれてこなかった存在というのはとても特別な場合なのかもしれません。

ですが、きっと、この震災でも同様に、地震がなかったら存在するはずではなかった、別の未来を得る未来の子供たちがいるのではないかと、、そんなことを祖母の話を思い出しながら感じまてしまうのです。

今回の地震を祖母は認知できません。生涯に二度も大震災という怖い思いをしなかったのは、認知症という病気のおかげなのかどうなのか、、そのことを考えてやはり複雑な気持ちです。

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