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2016年10月30日 (日)

クリスマス・プディングの冒険

著者アガサクリスティ 早川書房

ディケンズの小説もそうなのですが、古き良き時代のイギリスの食卓は貧しくはなかったみたいです。華やかでよだれの出そうなお料理が次から次へと登場します。
クリスティも、古き良き時代のクリスマス料理を思い浮かべながら、この小説を書いたようです。手の込んだ料理を大勢のお客さんにおもてなしするのは、今の時代にはなかなか大変なのかもしれませんね。

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ゴルフ場殺人事件

著者アガサクリスティ 早川書房

いろいろな小説で登場するヘイスティング少佐の愛妻シンデレラのなれそめの話が登場します。おお、これがそうなんですね。っていうくらいようやく辿りつけました。
ヘイスティング少佐の奥さんの話は他の小説でかなり登場しますので、なんとなく、満足度高い一冊です。、

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邪悪の家

著者アガサクリスティ 早川文庫

引退したポアロと南米から帰ってきたヘイスティングコンビが復活する作品。
命を何度も狙われる女性をめぐる謎解きでポアロ活躍する?
引退後のポアロ作品、結構たくさんあるのですね。
面白い作品でした。

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2016年10月22日 (土)

沖縄・高江の機動隊発言

今回の土人発言のニュースを聞いて思い出したのが、

30年以上前、中学生のころ、習いたての英語を使いたくて、いろいろな国の人と文通をしていました。。

ヨーロッパやアフリカにあこがれていたので、ネイティブではない、ドイツやオーストリア、ケニア(ケニアは公用語英語ですが)の国のひとと文通したのですが、
その当時、まだ民営化していなかった郵便局の窓口にケニア宛てのエアメールを出しに訪れたところ、窓口の男性が「土人に手紙なんかかくのかい?」と言われて、あのころでさえ、いまどき土人なんて言う人がいるものなのか?と中学生心に相当驚いたものでしたが、あれから何十年も経っているのに、差別のこころは綿々と日本人の心に巣食っていたのだと本当に悲しく情けなくなりました。
また、一部の有識者や政治家が、反対派も口汚いのにそれはいいのか?と屁理屈のような発言をしているのを見て、ますます悲しくなりました。
この政治家は自分の子供や孫に、もしも「お前のかーちゃんでーべーそー」って言われたら、「おまえのかーちゃんは土人ーー」って言ってもいいと子供や孫に教えるのでしょうか?
しかも、実際に一部左翼の活動家が含まれているのかもしれませんが、善良な沖縄の、高江のおばぁやおじいや子供たちなど、力をもたない住民が発する「鬼、悪魔、ひとでなし!」と、権力側で、銃器も装甲車も持っている機動隊の「土人が」が同列だと考える権力者は論理的にものが考えられない馬鹿者で、しかも、こういう人が正しいと信じて投票してしまう支持者が日本に蔓延しているという事実についても、愕然として、本当に幼稚で情けなくて、、背筋も凍る思いでした。
自由に政府に反対できない世の中はファシズムです。。道端で小競り合いしないで、綺麗なリゾートホテルの会議室にでも集まって、にこやかにお互いの気持ちが納得できるまで話あえないのでしょうか?生まれ育った美しい森を壊すなと言っているひとたちに、あなたの気持ちは大変わかりますが、でも、こうこうこういう理由でヘリポートの方が大切なんだよって、頭を下げて、気持ちよく納得させるのが政治家の仕事なのではないでしょうか?

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未完の肖像

著者アガサクリスティ 早川文庫

とても美しい小説で、トーマスマンの「ブッテンブルーク家の人々」と同様に、クリスティ自身の生涯を語っているのかな?とも思われるのですが、幸せな子供時代の家の記憶
その懐かしい家にすむ最愛の母も亡くなり、人手にわたり、というのはとてもせつないだろうなというのは、私の場合、祖父母の家が子供時代の幸せな家だったので、どうしても連想しながら読んでしまいました。
両親が自営業だったため、ほとんど祖父母の家に預けられて子供時代をすごし、子供時代の記憶の多くが祖父母の家の壁や小部屋、、そして祖母の笑顔や手料理。安楽椅子で居眠りする祖父の姿、、
現在は、人手にわたり、週末を浜辺で過ごしたい都会から来た若い夫婦の別荘になってしまった祖父母の家ですが、かつての祖父母の家の前を通るとき、本当に胸が苦しくなる思いをしました。
でも、取り壊されずに、誰かがずっと住んでくれるほうがいいとは思うのに。。です
悲しい小説ですが、本当に美しい小説でした。
クリスティはミステリーもの以外も印象に残る(むしろミステリー以外の方が)作品が多いように思えます。本当に良い一冊でした。何度も読み返したい一冊です。

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殺人は容易だ

著者 アガサクリスティ 早川文庫

植民地がえりの元警官が電車のなかで知り合った老婦人の不可解な死に素人探偵として調査にのりだす風変りな作品。
犯人はわりと思っていたとおりの人だったのですが、登場人物の大金持ちホィットフィールド卿(ゴードン)が、ドナルドトランプを想像させる性格なのですが、なんだか憎めない。傲慢でまぬけだけど、親切で情け深い。。トランプが親切なのかはわかりませんが、クリスティの人物描写は本当にすごいです。
ところで、本書のなかで老牧師に語らせているこのセリフがまたもうなずける。
残虐行為は生まれつきよりも、想像力の発達が遅れている原因がある場合もあるのです。ですから子供の知能程度しかないおとなの、いわゆる変質者の狡猾な行為や野蛮な行為は、本人から見ればそれほど狡猾でも野蛮でもないわけです。現在の世の中に見られる残虐行為やばかばかしい暴力沙汰の根本原因はなんらかの発育不全があると思います。子供じみたことはやめなければなりません。

不寛容の時代、総理や閣僚、政治家、官僚のおどろくほど幼稚な発言、社会全体に蔓延する自己責任という不寛容。すべて想像力の欠如なのでしょう。日本の社会が幼稚な子供であふれているということなのでしょうか?当時のイギリスもそうだったのかな?

あと、障碍者施設殺傷の事件などからも不寛容の時代の深刻さがうかがえますが・・これについても、示唆のある会話が繰り広げられています。

主人公の素人探偵ルークがこういいます。

わたしは一般的なイギリス人が持っているような人命尊重の観念はありません。進歩の「さまたげいになるようなやつは排除すべきだというのがわたしの基本的な考えです

それに対して医師トーマスが

それはいいとしても、ある人が適格者であるか不適格者であるかをだれが判断するのですか

ルーク

カトリック信者は共産主義者を生きる資格がないとみなすでしょうし、共産主義者は牧師を迷信の宣伝係だとして死刑を要求するでしょう。医者は不健康な人を排除したがり、平和主義者は軍人を非難するといったぐあいで、おさまりがつかないでしょうね

それにしても、カトリック信者が当時(今も?)共産主義者を生きる資格がないと考えていたとはおどろきです。

ところで、想像力欠如だと不寛容、残酷になる、ということで一番に思い出すのは石原慎太郎と、曽野綾子なんですけれども。。
本来ならば、せめて宗教家と政治家には、たとえ傲慢でも親切心と情の深さは持ち合わせていただきたいものなのですが。。
ミステリー小説としてではなく、哲学論としても、十分面白い一冊でした。

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忘られぬ死

著者アガサクリスティ 早川書房

短編の「黄色いアイリス」にプロットそっくりと思ったら、翻案して長編にしたのですね、しかも原案と犯人ちがうからだまされました。

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三幕の殺人

著者アガサクリスティ 早川書房

ポアロ引退後の作品(とはいえ、アクロイド殺しなど引退後に登場するケース多いのですが)
面白かったな~、なんとかつてトニーカーチスが主役の(ポアロはわき役)の俳優役でテレビドラマで演じたらしく、是非とも観てみたいと思ったのですが、DVD化はされていないようで残念すぎます。。

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