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2016年11月 6日 (日)

ひらいたトランプ

著者アガサクリスティ 早川文庫

ポアロシリーズの中でもトップ10にはいるだろうという面白い小説でした。

日本人にはあまりなにじみのないトランプゲーム、ブリッジが全篇にわたって登場するのですが、ブリッジの知識のない日本人にも愛されている小説ということです。

四人の元殺人者(完全犯罪者)の中の誰かひとりが第二の殺人者、それは誰か?ということでポアロほか3人の探偵たちが推理します(これも面白い)。

ところで、小説のなかで、とある戦争観が書かれていたのですが、的を得ていてうなずけます。

戦争では、たしかに、個人的な判断を行使して殺人するのではありません。しかしだからかこそ戦争はもっとも危険なものなのです。戦争では人間は相手を殺すことに正当な理由をつけられます。このように、人間が他人の生死を左右できるという考えに、一度でも取りつかれたものは、もっとも危険な殺人犯人になりかかっているのです、利益のためではなく、思想のために人を殺す、こんな人ははなはだ傲慢な殺人犯人です。そういう人は全能の神の機能を奪い取ったということになります。

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