カテゴリー「アガサクリスティ」の記事

2017年4月25日 (火)

アクナーテン

著者アガサクリスティー 早川書房

実在したエジプトの国王(ツタンカーメンの妻の父)を題材にした舞台劇です。
多神教の時代に、太陽神という一神教を推進し、国民の平和や幸福を願い、奴隷制や死刑制度、暴力や略奪を禁止して、国民の福祉や生活を尊重し、既得権益者(多神教の時代に多くあった神殿の神官)の権利をはく奪して、民主化を進めたがゆえに、既得権益者にとことん嫌われて最終的には毒殺されて歴史から抹殺されてしまったファラオの話です。
まるでかつて民主党が行った仕訳事業の結果に起こった、政治不信や既得権益者の徹底抗戦、対抗勢力の死にもの狂いのマスコミ操作も手伝って、現在の民進党みたいに人々の記憶から抹殺される運命のようなこのファラオの生涯を描いた物語です。
地上のすべての人々を(エジプト人を問わず)幸せにしようと思っただけなのに。。既得権益者の不満はデカすぎる。。。なんでシリア人やリビア人まで優遇するんだ。昔のエジプトはこんなじゃなかった、今の国王は狂っているなんて、まるで現代のネトウヨみたいです。。
古代エジプト時代から、人と人との友愛はむずいってことです。。
要は、自分が一番大切なので、平和なんて無理っす。。ってことなのでしょうか?
こんなセリフ。。
あなたは戦争のことはお分かりにならないのです、殿下、自分の場合、怒りに燃えて人を殺傷したことは、ただの一度もありません。
おそらくね。きみはもっぱら祖国のために殺戮の行為をしたのだろう。それだけに恐ろしいのだよ。

そしてこんなセリフも

美しい思想なんてだれが望むでしょう。奴隷たちはそんなものに用はないはね。せいぜいのところ、パンと玉ネギなんだから。では軍人?軍人がねがっているのは昇進だけよ。神官は富と権力を願っているは。芸術家と職人はもっぱら自分の手のわざに夢中だし。
エジプトのこの時代。。民主化の夢は露と消えてしまいました。。

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2017年4月22日 (土)

蜘蛛の巣

著者アガサクリスティー 早川書房

外交官と若い奥さんと義理の娘と秘書とクラリサの叔父さんと、判事と庭師しか登場しない舞台劇の脚本。
実際の舞台をロンドンで是非見てみたいと思いました。

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2017年2月17日 (金)

カーテン

著者アガサクリスティ 早川文庫

ポアロが死んでしまいます。かなりショッキングなポアロの最後でした。
ほんとうにショッキングな一冊です。
アガサクリスティがポアロをあまり好きではなかったというのは本当なのかなと思ってしまう最後です。
この本の舞台は、なんと、スタイルズ荘です。
本書を読む前にアガサクリスティのデビュー作「スタイルズ荘の怪事件」を読んでおくべきなのです。
すごいですね、50年の著作人生で、スタイルズ荘ではじまり、スタイルズ荘で終わるなんて。
そんな作家もなかなかいないのではないでしょうか。

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ベツレヘムの星

著者 アガサクリスティ 早川書房

クリスティがクリスマスに子供むけに書いた短編集(ディケンズのクリスマスカロル的な?)
「水上バス」という短編が心にしみました。人間嫌いな老婆ミセス・ハーグリーブス。
人間嫌いなのに、ミセス・ハーグリーブスは周囲の誰からも彼女が人間嫌いだということを気づかれていないのです。
なぜならば、並々ならぬ気遣いと心遣いをしているからです。そのためいつも気苦労をしているのです。
なんて優しいひとなのでしょう。人間嫌いなのに、心が優しいと一生大変そうです。
そんなある日、一日中気遣いのし過ぎで疲れ切ったミセス・ハーグリーブスが水上バスに乗ると、となりに坐ったあるお方(キリスト様のお姿っぽい方)のせいなのか、ミセス・ハーグリーブスは徐々にとても心が穏やかになります。
いままでイライラさせられていた出来事を違う側面から思うようになるのです。
彼ら、彼女らにはそれぞれ事情があったのではないかと、わかってあげられなくて申し訳なかった、もっとできることがあったのではないかと思うのです。
アガサクリスティの自伝を読むと、それこそ、子供のころから、使用人に対してすら、傷つけないように、ものすごい心配りをしている子供だったようで。それだからこういう小説が生まれてしまったのかもしれません。
どうしてあの人はわたしにいじわるな態度をとるのだろう、ひょっとしたら、家庭や、いろいろ、面白くないことがあったのではないのかしら?そう思うのです。
相手が不親切なとき、たしかによく思います。
特に、サービス業のひとが、つんけんしていると、彼氏と喧嘩したのかしら?子供が病気なのかしら?それとも・・・と思うと、少し腹立たしさがまぎれます。相手も人間だもの。。
そういうわけで、北朝鮮の代表がミサイル発射しーの、実のお兄さんを暗殺しーのはひょっとして、奥さんに冷たくされたから?それとも歯が痛かった、、とか。。世界の歴史ではよくあるある~。
だったら仕方ないのか、という話ではなく。感情にまかされ、相手に不愉快なことをしてしまうのは、そもそも、子供なのだなと、だから子供相手に本気になってはだめですよ。というお話なのではないかと。。。この話はキリスト教の子供むけのお話です。
たとえ一国の国家代表だろうと、その国家代表が未成熟な子供の場合もよくある話なのだと考えると、対策の方法も変わってくるのではないでしょうか。

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リスタデール卿の謎

著者 アガサクリスティ 早川文庫

アガサクリスティ初期の短編集。
漫画チックでラブコメ満載で、楽しい。
日本の少女マンガはアガサクリスティの影響結構うけてるのかな、と思いました。

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2017年2月 7日 (火)

検察側の証人

著者 アガサクリスティ 早川書房

舞台用の脚本として書かれた一冊。
今読むと、よくあるトリックなのですが、その当時はかなりびっくりトリックだったと思います。
最近、アガサクリスティの自伝を読んでいるのですが、こどものころから、本当に頭の良い女性また、作家となるための条件がそろった環境で育った人物だったのですね。

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2016年12月28日 (水)

運命の裏木戸

著者 アガサクリスティ 早川書房

トミー&タペンスシリーズの諜報機関もの。
イギリスはスパイ小説も花盛りで、ポアロが登場する「ビック4」やミスマーブルの「茶色の服の男」などもどちらかというとスパイものですが、どうもスパイものが昔から好きではなく、それは今も続いており、この小説はめずらしく、途中で投げ出して図書館に返してしまいました。
またいづれ機会があったら読み直してみたいと思います。
クリスティ自身もかつて、イギリスの諜報機関(MI6)にスパイ容疑で取り調べられてことがあるそうです。

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そして誰もいなくなった

著者アガサクリスティ 早川書房

かなりの代表作ですがポアロもミスマーブルも登場しません。
しかしながら、とても面白い。
アガサクリスティは老後にゆっくり読もうと思っていたのですが、まぁ現在、ほぼ老後なのですが、読みだす時期が早まったのは昨年11月に読んだこの本がきっかけ。
思いのほかクリスティが面白いことに気づき、読み始めたら、まぁ、制覇に時間のかかること。早めに読み始めてよかったです。
100冊近くある上に、トリックも複雑なので、100冊読んだころには最初のころに読んだ本のトリックがおぼろげになりそうな(今のところまだ70冊程度しか読めていません・・)これはもう、クリスティは、永久にエンドレスで読める作家だなと今では思っています。

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ブラック・コーヒー

著者 アガサクリスティ 早川書房

同名の戯曲を小説化したポアロもの。
アルゼンチンから一時帰国している帰ってきたポアロのモナミ、ヘイスティング大佐と事件解決にのりだす、短編ながら面白い小説でした。

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パディントン発4時50分

著者アガサクリスティ 早川書房

ミスマーブルのお友達がメアリーミード村に帰る列車の途中で、並行して走る列車の中で行われている殺人を目撃してしまうが、お年寄りの妄想と思われ、警察も駅の車掌も信用してくれない。
そこでミスマーブルが調査にのりだす。
この小説で登場する万能ハウスキーパーが素敵です。

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