沈まぬ太陽
「沈まぬ太陽」の映画を観てきました。
初めて週刊新潮に掲載されたのが1995年、文庫化が2001年ということですから、映画化に10年以上も要したわけですが、皮肉にも、政府主導のJAL再生計画の時をあわせたタイムリーな公開となったようです。(本映画は、実在の団体とは無関係のフィクションを唄っていますが、JALがモデルとなっているのは周知の事実なのではないでしょうか。)
周知の事実とはいえ、墜落事故は、1985年です。
かかりつけの美容室の助手さんは23歳で、日航機墜落事故のことを全く知らないと行っていました。平成生まれの若者たちにとっては、歴史上のお話くらいにしか思っていないのかもしれませんが、現在のJALの体たらくを見れば、この映画のストーリーは、過去のお話ではない、現在も続くJALの体質を物語っているように思えます。
JALはこの映画に警告を出し、会社のイメージを損なう可能性があり、法的な措置を検討しているということですが、そうではなく、JALが自浄努力の賜物として、この映画を全面バックアップの上、一体、何故この事故が起きたのか、検証も兼ねて、ノンフィクションとして公開してもらえればと思うのですが、おそらくは長い間官僚のもっとも美味しい天下り先であり、利権の花園でもあるJALがそう簡単に過去から現在までの内幕を包み隠さずディスクロージャーを行うとは思えません。
ところで、原作は数年前に会社の同僚、今では、ちょくちょく新橋に飲みに行くS男に借りて読みました。本書を借りて、感想を語り合ったことが、仲良くなったきっかけといってもよいと思います。それから、新橋での飲み会では、いろいろな社会問題でかけ離れた意見で長い時間激論を交わす間柄になったのです。S男の会社も多くの官僚が毎年のように天下りしてくる半分官庁のような旧体質の大手電気メーカーで、「会社にたてつくとナイロビに飛ばされるかもしれないから、おとなしくしなさいよ、でもナイロビに飛ばされたら必ず遊びにいくからね」と冗談を飛ばしたりなどもしました。
それにしても、この映画は、個性派俳優で固められておりますが、アイドル出さなきゃだめでしょ。何故か?23歳の若者は、御巣鷹山で何があったかを知らないのです。多分、渡辺謙、石坂浩次、加藤剛、三浦友和が出演している映画をあえて観に行かないでしょう。
若い頃の恩地役の渡辺謙や行天役の三浦友和、松雪泰子、鈴木京香などを、若手のアイドルにするだけで、若い視聴者が足を運んだのに。。それだけが残念です。。まぁ、だからと言って、ストーリー全体を理解してくれる若者ばかりとは限らないかもしれないのですが。。今大人気のアイドルって誰でしょう?水嶋ヒロ?小栗旬?三浦春馬?うーん?
東大出たエリートで、会社の労組の委員長役という赤い役がこなせるような若手の人気俳優っているのかなぁとちょっと考えてしまいました。。
ちょっと脱線してしまいましたが。
要するに、何とかして、この事故を、風化させたくないと思うのです。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)










最近のコメント